台湾は、活気に満ちたナイトマーケットや賑やかな街並みから、贅沢な料理や美味しいミルクティーまで、さまざまなもので知られています。台湾を思い浮かべた時、音楽が最初に頭に浮かぶことはほとんどありませんが、目が離せない分野です。
小国ながらも素晴らしい曲が流れているこの国のローカル音楽シーンは、非常に豊かで、幅広いサウンドとスタイルを誇っています。Eric Chouのような象徴的なマンドポップスター、ØZIのような有名なヒップホップアーティスト、Sunset Rollercoasterのような人気インディーバンドの本拠地である台湾の音楽は、徐々に世界的へ進出しています。
台湾の音楽を深く掘り下げるために、注目のアーティスト一覧を作りました。ベテランのポップアーティストから新しいサイケデリックロックバンド、原住民のフォークミュージシャンまで、注目の台湾人アーティスト10人をご紹介します。
陳建年 Paudull
BANDWAGON TV
台湾は都会で騒がしいイメージで知られていますが、田舎の自然は都会に負けないほどの魅力があります。陳建年 Paudullはジャズやフォーク、ブルースを背景に、自然界の要素と台湾原住民の文化を音楽に取り入れています。
長年、素晴らしい音楽を作り続けてきたシンガーソングライターの陳建年 Paudullは、今日私たちが知っているコンテンポラリー・ポップよりもはるかに大きい、台湾の広大な音楽シーンに不可欠となりました。元々は警察官だった陳建年 Paudullは、警察官の一員でありながら音楽活動を始めました。引退してから約2年後、彼は台湾の蘭嶼に合わせて作曲した新しいアルバムを引き連れ、音楽業界へ戻ってきました。
I Mean Us
2015年の結成以来、I Mean Usは独自の音楽の道を切り開き、台湾の音楽シーンの中心となっています。ポストロック、シューゲイザー、クラシック音楽など、さまざまなジャンルの影響を受け、I Mean Usはこの世のものとは思えない神話的で、宇宙空間を彷彿とさせるような独自のサウンドスケープを創作しました。
I Mean Usは、Mandark(メインボーカル)、Chun(ボーカル兼ギター)、Vitz(ギター)、Hank(ベース)、PP L(ドラム)で構成されています。ここ6年間で、ヒット作品「You So」は数々の賞と称賛を獲得し、SXSW・Music Matters・City Roar Festivalなどを含む世界中のステージで演奏しました。
DSPS
人生が公園を歩いているような平凡と感じたことはないですが、DSPSの音楽で平凡な日々に楽しさを感じられます。何の変哲もない世界に少し変化を与えるべく、DSPSは独特なドラムビート、アコースティックリフ、心地よいボーカルで至福の快適さをお届けします。人生の冒険途中に流れる美しいサウンドトラックのようです。
DSPSは当初、大学生の駆け出しミュージシャンの夢を実現するために結成されましたが、2016年にAmi(ボーカル)、Yung Hsiang(ギター)、Yi A(ベース)、Xiao Ji(ドラム)によって正式に結成されました。約半年後の今、4人組バンドは台湾、日本、韓国の至る所でステージを揺るがし、あらゆる人々に音楽で影響を与えています。
NIO
多芸で、情熱的で、生まれつき音楽の才能があるNIOは音楽業界に欠かせない人物の一人です。さまざまな楽器の演奏から歌、作詞作曲までをこなす、台湾系イギリス人アーティストのNIOは多才なパフォーマーです。
NIOはまだ台湾音楽シーンで比較的新しいですが、小さい頃から経験を積んで長年の才能と専門知識を持っています。「NIO」は5歳でピアノを弾き始め、それ以来、彼の音楽を世界で披露しています。NIOは当初YouTubeで音楽家としての道を歩み始めましたが、現在ではネオソウル、インディーロック、アルトポップなど、さまざまなジャンルにまたがる心のこもった、しかし遊び心のある音楽で名を馳せています。
宋柏緯 Edison Song
俳優、プロデューサー、編曲家である宋柏緯 Edison Songは、今まで紹介した歌手と同じぐらい才能を持ったアーティストです。26歳で2014年の映画「Dawn/Spring」に俳優としてエンターテインメント業界に参入しましたが、最近では音楽活動をメインで行っています。Edisonは、多様な楽器の音を組み合わせ、まるで心地よい映画の中にいるかのように感じさせる音楽を作ります。
日常生活でのファンの苦労を和らげたいと思い、「End Of Circle」は最近ジャズ、R&B、さらにはヒップホップからインスパイアを受けた器楽曲デビューアルバムOutline vol. 1をリリースしました。
打倒三明治 Sandwich Fail
Noel(リーダー兼ベース)、Neo(ボーカル兼ギター)、Alexandre(ドラム)、Kuilun(ギター)で構成されるSandwich Failは見放された者同士が団結し、自分を見つめ直し、ロックミュージックへの根深い愛情を歌にしています。影から這い上がってきたバンドは、台湾のSoundCloudともいえるStreetvoiceにアップロードしたデモ動画で初めて脚光を浴びました。
それ以来、SandwichFailはデビューEP盤Roadkillをリリースし、昨年台湾の人気インディーフェスティバルLUCfestを含む全国のステージで演奏しました。日々の気づきや珍しい出来事を基に、良い面と悪い面を全て表現した音楽を作っています。
魚丁糸 Oaeen
魚丁糸Oaeenという名前はまだ台湾の音楽シーンでは比較的新しいものですが、バンドは何年も前から存在しており、台湾で最も象徴的なアーティストの1つでもあります。
以前はSodagreenとして知られていたインディーロックバンドは2001年に結成され、Qing Feng(日出Sunrise – ボーカル)、Wei(八女BaNu –ドラム)、Claire(香我Fragrant Me – ベース)、Yu-Chi(金八Jinba – ピアノ兼バイオリン)、Kay(豕豆 Stone – ギター)で構成されています。
結成から約20年後、Sodagreenは魚丁糸Oaeenとして活動を再開し、新しい門出にふさわしいシングル「Start FromTheEnd」をリリースしました。改名後の今でも、私たちが親しんで愛してきたSodagreenらしいサウンドを取り入れながら、さらにさわやかなエッセンスも加えられています。
COLD DEW
レトロな雰囲気、深夜のドライブ、ネオンライトがちらつく様子を彷彿とさせる、COLD DEWの音楽は、70年代のシーン忠実に再現しています。Lin Zhean(ボーカル兼ギター)、Wu Zhengjun(ギター)、Cai Yusheng(ベース)、Wu Zhenghong(ドラム)で構成されるこのバンドは、心地よいサウンドで喪失感と苦痛の気持ちを明確に表現しています。
シューゲイザーとブルースのジャンルを引き継いで、2018年にCOLD DEWが結成されました。ここ3年間、バンドは台湾中を巡って全国のステージで演奏しています。
The Chairs
創造的でアグレッシブなThe Chairsは古き良き時代のように、心地よい音楽を奏でるバンドです。サイケデリックスでレトロなサウンドスケープとユニークな人生観を備えたインディーポップトリオは、鮮やかでカラフルなトラックで、台湾の音楽シーンを明るくしています。
Yun Jin(ボーカル兼ギター)、Zhong Ying(ボーカル兼ギター)、Benson(ベース)で構成されるThe Chairsは、2015年にシングル「Rollin On」でデビューしました。デビュー以来、彼らは数々の称賛を受け、徐々に台湾インディーズミュージックシーンの最前線に躍り出てきました。また、彼らは北京語・英語・福建語・日本語の4ヶ国語で歌っています!
黃宇寒 Han
文化を超越し伝統音楽の限界に挑む黃宇寒 Hanは、たった1曲で文化の境界を打ち破りました。新しいタイプの中国音楽を世界に届けたいと考えている台湾の客家(ハッカ)作曲家やミュージシャンは、エレクトロニックポップと客家(ハッカ)音楽の世界を融合させると同時に、Hanの文化の素晴らしさを伝えようとしています。
ローカル音楽シーンで活躍する黃宇寒Hanは、聴いてくれる人々の心に響く音楽で高く評価されています。
Taiwan Beats提供
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